楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」は低所得者におすすめ

  • 2020.05.29
  • (更新日:2020.07.07)
  • 節約
楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT」は低所得者におすすめ

小型端末のRakuten Miniが1円で買えるということで話題になっているRakuten UN-LIMITですが、話題になっているのは端末が1円というだけでなく、月額利用料金が1年間無料というサービスも行っており、格安でスマホを持つことができるサービスです。

楽天にあまり良い印象を持っていない人もいるようですが、さすがにここまでオトクだと、好みは無視してでも低所得者は利用すべきかどうか検討すべき状況にあります。そこで、Rakuten UN-LIMITがどういうサービスでなぜおすすめなのか詳しく解説していきます。

Rakuten UN-LIMITは格安SIMではない

楽天モバイルはそもそもMVNOとしてDOCOMO回線を使った格安SIMを提供していました。この事業は継続しているのですが、Rakuten UN-LIMITは格安SIMではなく、自社でアンテナを立てて通信網を作っているMNOサービスです。わかりにくいかもしれませんが、DOCOMOやソフトバンク、auと同じだと考えてください。

ただし、いきなりインフラを完備することはできないので、現時点ではauとパートナーシップを結んで、楽天のアンテナが無いエリアではauの回線を使うという形でサービスを展開しています。

Rakuten UN-LIMITのプラン

Rakuten UN-LIMITはとてもわかりやすいサービスで、料金プランは1つしかありません。

  • 月額2,980円
  • データ使い放題
  • 国内電話使い放題
  • グローバル無料

なんと2,980円で使い放題という太っ腹です。同じようなプランを他社で利用しようと思うと月額利用料金が1万円近くにになります。そんな上手い話には裏があるのでは?と思うかもしれません。裏はないのですが、いろいろと制限があります。その制限について説明します。

au回線では月額5GBまで

データ使い放題なのは楽天モバイルのエリアだけで、パートナーシップを結んでいるauの回線は毎月5GBまでしか利用できません。5GBで2,980円なら、それはそれで優秀ですが、そもそも楽天モバイルのアンテナが立っているエリアがかなり狭いので、ほとんどの人は実質1ヶ月5GB制限になります。

ただし、5GBを使い切っても最大1Mbpsの速度が出るのでガンガン動画を見るのでなければ、それほど問題はありません。私はいまMVNOで楽天モバイルを使っていますが、通常は低速モード(1Mbps)にしているのですが、回線が遅いと感じたことはほとんどありません。

国内電話はアプリを使う

国内電話は使い放題なのですが、無料で使うにはRakuten Linkアプリ経由でなくてはいけません。標準の電話アプリを使うと30秒20円かかります。Rakuten Linkアプリを使えばいいだけなので、何の問題もないように思えますが、残念ながらこのアプリはAndroid版しかありません。

Rakuten UN-LIMITはiPhoneでも使えますが、このように一部機能が使えない状態なので、iPhoneユーザーにはおすすめできません。iPhoneでできないことについては、後ほど詳しく説明します。

グローバルもRakuten Linkアプリ経由

グローバルが無料になるのは海外66の国と地域で、アメリカだけでなく中国、韓国、台湾など主要な国が入っているのでその点は問題ありません。ただ、こちらもRakuten Linkアプリ経由でないといけません。そして下記の条件が付きます。

  • 2GB/月(2GB超過後は最大128kbps)
  • アプリを使わない海外電話・SMSは有料
  • 海外から海外への電話は国・地域別従量課金
  • 日本から海外への電話は国・地域別従量課金

ちょっと複雑になっていますので注意が必要です。ただ不安ならLINE電話でも使っておけばいいので問題はないかと思います。

Rakuten UN-LIMITは特典がすごい

料金プランに関しては楽天モバイルのアンテナが少なすぎるので、まだまだ満足というほどではありませんが、海外旅行をする人にはかなり魅力的な内容になっています。中国でも使えて、しかもTwitterやFacebookも問題なく利用できますから。

ただRakuten UN-LIMITがすごいのは利用者を増やすために様々な特典を用意している点です。

  • 月額利用料金が1年無料
  • オンライン契約で3,000ポイント
  • お申し込み時の事務手数料3,300円分のポイント還元
  • 対象製品+プランセット購入で最大15,000ポイントプレゼント
  • Rakuten Mini端末1円

まず先着300万人まで月額利用料金が1年間無料になります。それも満足できない場合には解約できるという条件付きです。1年後からは2980円ですが、これでも十分に格安です。

さらにオンラインで契約すれば3,000ポイントをもらえて、事務手数料として3,300円かかりますが、これはポイント還元されるので実質0円です。そして端末ごとにポイントプレゼントがあり、Galaxy A7は実質2,000円で購入できます。

そして先日Rakuten Mini端末1円キャンペーンを開始しました(2020年6月17日まで)。小さな端末で使いづらさはありますが、端末代金が1円しかかかりませんのでかなりオトクです。3,000ポイントもらえますので、実質無料で1年間スマホを使えるわけです。

Rakuten UN-LIMITでiPhoneを使うときの注意点

Rakuten UN-LIMITではiPhoneの動作保証対象外になっています。使えないことはないのですが、次のような問題があります(2020年5月29日現在)。

  • 電話が有料通話
  • 海外でも有料
  • au回線でのSMS一部使用不可
  • APN自動設定不可
  • 接続回線の自動切替(楽天回線とau回線)不可
  • ETWS(緊急地震速報等)使用不可
  • 110/119通話などでの高精度な位置情報測位

いずれ対応する可能性がありますが、最大の問題はSMSの送受信ができなかったり、楽天回線とau回線の自動切り替えができなくなったりするという問題です。電話アプリが使えないので電話代がかかるという問題もあります。

いろいろ裏技もありますが、どこかで使えなくなる可能性もあります。自分で設定をいじったりするのが好きでないとおすすめできません。Rakuten UN-LIMITを使う場合には、素直に動作保証対象端末を使用することをおすすめします。

短期的にも長期的にもRakuten UN-LIMITは低所得者におすすめ

まだまだサービスが始まったばかりですので、先が見えていない状態ですが、現時点ではRakuten UN-LIMITは低所得者にとてもおすすめです。au回線を実質無料で1年使えますし、1年後には楽天モバイルのアンテナエリアはもっと広がっています。そして無料期間が終わっても2,980円です。

これを選ばない理由は何も考えられません。そういう私もMVNOからMNOのRakuten UN-LIMITへ移行予定です。iPhoneを使ってきましたが、Rakuten Miniに切り替える予定です。使い勝手が悪かったらiPhoneを併用するかもしれませんが。

わたしの場合は通信費そのものは変わりませんが、海外でSIMを購入する必要がなくなります。ネタとしても面白いかなという考え方もあります。フリーランスはネタになることはどんどん試していくべきだと思っていますのでこれはチャンスかなと。

何よりも低所得者としては本当にありがたいサービスですから。

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