収入が少ないのであれば、生活をコンパクトにすることが求められます。1人暮らしであれば、6畳1間のワンルームマンションやアパートが生活の拠点になりますので、モノをできるだけ持たないようにしたいところです。
かといって極端にモノを減らすと、生活がとても不便になってしまいます。ですので、ここは生活に必要なモノをしっかりと見極めておく必要があります。生活をコンパクトにするために、何が必要で何が必要でないかを見ていきましょう。
コンパクトな生活に必要な家電
それではまず、生活家電の中で必要なものとそうでないものを切り分けていきましょう。
絶対に必要なもの
- エアコン
- 冷蔵庫
エアコン
エアコンがあまり好きではないという人もいますし、電気代がかかるというので嫌う人もいるようですが、低所得者が最も気をつけなくてはいけないのは健康を維持するということです。
健康のためには睡眠がとても重要です。暑くて眠りが浅くなるというようなことは、絶対にさけましょう。梅雨が開けたら冷房は24時間フル稼働で構いません。部屋の中は快適な気温を保つようにしましょう。
冷蔵庫
冷蔵庫も必要です。お金がないので自炊が基本になりますが、仕事がある場合には週末に作り置きが基本となります。作ったものを保管するには冷蔵庫は必須です。
あったほうがいいモノ
- タブレット
- 電子書籍リーダー
- 扇風機
- アイロン
- 体組成計・体重計
- シェイバー
タブレット
タブレットをあったほうがいいモノに入れたのは、テレビを手放してタブレットにするのもいいのではないかという考え方とセットになります。大型の画面でないと映画を楽しめないという人はテレビのほうがいいのですが、配信動画を観れればいいというならタブレットのほうがおすすめです。
電子書籍リーダー
本を読む習慣があるなら、場所をとる紙の本は手放して電子書籍リーダーを購入しましょう。雑誌はタブレット、書籍は電子書籍リーダーと使い分ければ、部屋に書籍が増えたり、散らかることがなくなります。
扇風機
扇風機はエアコンとセットです。空気の流れを生み出すことで、エアコンの電気代を減らすことができますので、できれば持っておきたいところです。ただし、収納スペースがないと春と秋に邪魔になりますので、その場合はなくてもかまいません。
アイロン
お金がないからといって身だしなみをだらしなくしていると、周りの人から距離を置かれてしまいます。低所得者であっても常に清潔感を意識した服を身に着けてください。そのために着る服はTシャツであってもアイロンをかけるようにしましょう。
普通のアイロンですと、アイロン台を用意しなくてはいけないので、面倒になってアイロンがけをしなくなります。普段着のシワが伸びればOKですので、Panasonicの衣類スチーマーなど、ハンガーに掛けたままで使えるアイロンを選びましょう。
体組成計・体重計
低所得者にとっての最大の敵は病気です。特に時給で働いている人は、病気になると働くことができなくなり収入が減ってしまいます。そうならないためにも、自分の健康管理は自分できちんとしておく必要があります。体組成計や体重計で体重や体脂肪を管理して、肥満にならないように気をつけましょう。
反対に痩せすぎもNGです。適度な食事と適度な運動を心がけて、自分の体重や体脂肪率が標準値に収まるようにきちんと管理しておきましょう。最近はスマホで記録を残すことができる体組成計も売られていますので、購入するならスマホ連携できるアイテムを選びましょう。
シェイバー
低所得者ほど清潔感がとても重要になります。ヒゲを伸ばさない。ムダ毛をきちんと処理するなど、清潔感を出すためにシェイバーは持っておくべきアイテムのひとつです。T字カミソリでもいいのですが、時間を有効活用するためにもシェイバーがおすすめです。
本当に必要か検討する価値のあるモノ
- テレビ
- パソコン
- 掃除機
- 洗濯機
- 炊飯器
- 電子レンジ
- 加湿器
- 除湿機
- 空気清浄機
- ドライヤー
このあたりのモノを減らせるようになると、無駄な出費をかなり抑えることができます。ここでは一つひとつについて説明しませんが、本当に必要なのかをしっかりと検討してみましょう。テレビはもうあまり見ていないのでは?パソコンもタブレットで十分ですよね。
掃除機ではなく箒でも部屋はきれいになりますし、炊飯器も電子レンジもすべて鍋があれば対応できます。男性なら洗濯機がなくても、手洗いで済んでしまいます。
どれもあれば便利なモノですが、実はなくても困らないモノばかりです。こういうアイテムは本体コストとランニングコストを考えたとき、メリットがあまりありません。便利そうに見えて消費させられるだけのアイテムですので、本当に必要なものだけを揃えてください。
いらないモノ
- ヒーター
- ホットカーペット
- こたつ
- トースター
- 食洗機
- ホットプレート
- コーヒーメーカー
- プリンタ
ここでご紹介しているモノは贅沢品であり、他に代用できるものがあります。冷暖房器具は基本的にエアコンと扇風機で十分です。食洗機なんてなくても手洗いで十分ですし、調理器具も鍋が1つとフライパンが1つあれば、ほとんど何でも作れます。
自宅で仕事をしているのであれば別ですが、プリンタもコンビニでプリントアウトできる時代ですので、基本的には持っている必要はありません。世の中にある便利なサービスをうまく活用してモノを増やさないように心掛けてください。
コンパクトな生活に必要な調理器具
上記でご紹介した家電と少し内容が重なりますが、コンパクトな生活をするのに必要な調理器具についてもご紹介していきます。
本格的なミニマリストを目指すなら、自宅では調理をしないという考え方もありますが、低所得者にとっては健康がとても重要ですので、栄養バランスのとれた食事を低コストでおこないたいなら、自炊がマストです。
でも、初めて自炊をするという人は何を揃えればいいか分かりませんよね。そこで、最低限必要な調理器具をリストアップしますので、これから買い揃える人は参考にしてください。
- 包丁
- まな板
- フライパン
- 鍋(大・小)
- 計量スプーン
- 菜箸
- ザル
- ボウル
- おたま
基本的にはこれだけあれば十分です。ピラーやすり鉢、ミルクパンなどなど持っていると便利なアイテムは無数にあります。でもそういうものがなくても調理はできます。むしろ、最初はできるだけ少ない調理器具でやりくりすることを覚えましょう。
いずれも無印良品やIKEA、ニトリなどでシンプルなデザインのものを安く売っています。ポイントは、できるだけ装飾のないものを選ぶということです。オシャレな調理器具はいずれ飽きてしまいます。派手さはなくても長く使えるものを選びましょう。
コンパクトな生活に必要なアイテムと不要なアイテム
家電と調理器具についてお伝えしましたが、他にも必要なアイテムとそうでないアイテムがあります。ここではどのようなアイテムを揃えるべきか、そしてどのようなアイテムがNGなのかを見ていきましょう。
必要なアイテム
- 布団
- 靴箱
- 机と椅子
- 鏡
- 収納ボックス
布団
コンパクトな生活にしたいなら、ベッドではなく布団を選びましょう。ベッドは捨てるときや引っ越しをするときに面倒なアイテムです。しかもマットレスはカビなどが発生しやすく、衛生面でも不安があります。布団なら干すことができますし、使わないときに収納に閉まっておけば部屋を広く使えます。
靴箱
靴をどれだけ持っているかにもよりますが、4足以上あるなら靴箱を使いましょう。玄関は良い気が入ってくる場所をされていますので、散らかっているのはあまりよくありません。使う靴だけを玄関に置いて、その他の靴は靴箱に収納しておきましょう。
机と椅子
食事をするにしても、作業をするにしても机と椅子があると床が散らかりにくく便利です。折りたたみできる机と椅子にしておけば、使わない時に収納できて部屋を広く使うことができます。高級なものではなく、できるだけコンパクトに収納できるものを選びましょう。
不要なアイテム
- ベッド
- ソファ
- カーペット・ラグ
- トイレブラシ
ベッド
ベットが不要だというのは、すでにお伝えしたとおりです。絶対にNGというわけではありませんが、処分するときにお金がかかりますし、持ち運ぶのも大変です。狭い部屋ですとベットが部屋の大半を占めてしまいますので、窮屈な部屋にしたくないならベッドではなく布団を選びましょう。
ソファ
ソファがあると快適な部屋に感じるかもしれませんが、ソファもベッドと同様に処分が面倒ですし、引っ越しをするときに邪魔になります。使っていると汚れやすいというのもおすすめ出来ない理由のひとつです。ソファを買うくらいなら座椅子を1つ購入しましょう。
カーペット・ラグ
カーペットやラグはインテリアとしては魅力的ですが、ホコリが溜まりやすく、ダニやノミの住処になってしまいます。掃除をするのにも、吸引力の高い掃除機が必要になるので、無駄に出費が増えてしまいます。冬場に足元が冷たい時には、温かいスリッパを使ってしのぎましょう。
トイレブラシ
ほとんどの人が使うかもしれませんが、トイレブラシは必要ありません。トイレ掃除をしなくてもいいというわけではなく、しっかりと汚れを落としたいなら、ブラシではなくスポンジなどを使っって、手で汚れを落としましょう。
トイレですので抵抗があるかもしれませんが、ブラシでは落としきれない汚れがあります。キレイな状態を維持するためにも、トイレブラシではなく、手とスポンジで汚れを落としてください。
まとめ
「それは必要だろう」と思うようなアイテムまで「不要」となっているかもしれませんが、コンパクトなお金のかからない暮らしを目指すなら、可能な限りモノを持たないように心がける必要があります。予備やストックは不要ですし、便利なだけのアイテムもいりません。
すでに手にしているものを手放す必要はありませんが、壊れてしまったときに買い換える必要があるのかよく考えてください。実は持っていなくても困らないモノがいっぱいあるはずです。すでに持っているものも、ほとんど出番がないものは徐々に捨てるようにしましょう。
たくさん持っていればいい時代は終わりました。自分にとって本当に必要なものだけを揃えて、ムダの少ないコンパクトな暮らしを目指しましょう。