UberEatsの配達員で低収入から脱出できるか【月収100万円という夢】

UberEatsの配達員で低収入から脱出できるか【月収100万円という夢】

最近「月収100万円のUberEats配達員が大切にする「たったひとつのこと」」という記事がバズっていたので、低収入者からするとUberEatsの配達員という働き方に希望を感じたかもしれません。でも現実にUberEatsで月収100万円稼げるのは、おそらく野球少年がプロ野球選手になるくらいの難易度があります。

でも、低収入からの脱出する可能性というのはゼロではありません。月収100万円は無理でも月収30万円くらいにまでは持っていけないことはありません。それも簡単なことではありませんし、5年後も10年後も稼げるかというと、1年先のことすらわかりません。

そこで、ここでは年収200万円から脱出するためのUberEatsという現実について、実際に配達をしている立場からお伝えしようと思います。

UberEatsは1配達500〜700円

ここではUberEatsの配達料の細かな計算方法は説明しません。その代わりではありませんが、どれくらいの収入になるかお話します。自転車で配達するとなると基本的には1配達で500〜700円になると考えてください。時間帯によって変わりますが、相場はそんなところです。

仮に600円だったとしましょう。100万円稼ぐには1667回の配達が必要になります。これを30日で割ると1日あたり56回です。100万円稼いだ人は1日あたり44回でしたが、バイクだったのもあり1配達あたり750円程度(バイクはブーストが付き、配達距離も長い)。

1時間で配達できるのが2〜5件です。これも時間帯やエリアによります。自転車なら1時間3件くらいと考えておくといいかもしれません。1日に56回自転車で配達するには19時間かかります。そうなると、自転車で月収100万円稼ぐのはまず無理ということがわかってもらえるかと思います。

逆に1日にどれくらい配達できるのか。それは人によって違いますが、1つの配達につき約3kmくらいの移動をします。配達はもっと短いのですが、ピックアップする距離も含めれば、ピックアップ1kmでドロップが2kmくらい。20配達をしようと思うと、60kmほど自転車で動くことになります。

これを30日続けられるのは、自転車乗りくらいではないでしょうか。私も3日に2日がいいところです。

時期によっては1ヶ月30万円稼ぐのは難しくない

マスコミが1ヶ月で100万円稼ぐ人や40万円稼ぐ人を取り上げていましたが、それだけ稼げるのはバイクの配達員くらいです。自転車でしたら、1ヶ月に20万円ちょっとがいいところかもしれません。それ以上は体が持たないかと思います。

でも1ヶ月に20万円の稼ぎなら、1年間で240万円です。悪くないですよね。1日1.5万円の稼ぎなら月の半分は休めるわけです。楽な仕事ではありませんが、自分のやりたいことに時間をかけることができるというのは嬉しいですよね。

やりたいことがないなら、毎日1万円目標で休みなく働くという選択肢もあります。30日あれば30万円稼げてしまいます。昼の11時から17時くらいまで働けばそれくらいの収入にはなります。6時間労働ですので、それほどきつくありません。

もちろんそれぞれの体力に違いがありますが、自転車でも1ヶ月30万円稼ぐのは決して無謀な話ではありません。年収が365万円なら全然悪くないですよね。むしろ貧乏から脱出できます。毎日配達していれば、お金を使う暇もないので、借金を抱えている人などに最適です。

UberEats配達員にとって健康が1番の資産である

1日1万円分の配達を365日行えば、年収は365万円になり貧乏から脱出するきっかけにはなります。でも365日働けるかどうかというと、おそらく多くの人がそんなことはできません。1週間続けて働くこともできず、2日に1回でも耐えられない可能性があります。

体力仕事なので体力に自信がない人は、働けば働くほど寿命を削ることになります。長時間の労働になると精神的にも追い込まれて、自転車でもバイクでも事故を起こしやすくなります。そうなると配達どころではなくなってしまいます。

UberEatsの配達員で稼ぐことを考えたとき、まず大事なのは健康でありつづけるということです。自転車やバイクを使うわけですから、交通事故のリスクは必ずありますが、その確率をいかにして下がるかが長く続けていくためのコツになります。

また、疲労を残さないことも大事です。365日毎日働く必要はありませんが、365日毎日でも働けるくらいの労働時間にすること。UberEatsの仕事の良くないことは、その日の終りを決めずらいという点にあります。時間をかければかけるほど稼げますが、それだけ自分を消耗します。

いかしにして自分を消耗させないか。そのペースを掴むことができれば、UberEatsの配達は生活を安定させるに、とても有効な稼ぎ方のひとつになります。

無理しないことが重要

健康であり続けることが1番だとお伝えしましたが、そのために心がけることはひとつだけ。「無理をしないこと」です。交通ルールを守ること。無理な横断や飛び出しはしないこと。信号が点滅したら止まること。配達数を増やしすぎないことです。

毎日働く時間を決めるのもおすすめです。朝の11時から夕方の19時までなら8時間労働で1万円稼ぐのはそれほど難しくありません。でも体が耐えられそうにないなら、朝の11時から14時までの3時間と、17時から20時までの3時間だけ働くという方法もあります。

ランチタイムとディナータイムはインセンティブも上がるので、効率よく稼ぐことができます。14時から17時までは配達数も少なくなるので、食事を済ませて家に帰って寝て体力が戻るのを待ちましょう。体力に自信がない場合には11時から17時まででもかまいません。

大事なのは「頑張った」感じならないことです。ちょっと楽しすぎているくらいがちょうどです。もちろん稼ぐ目標もあるのかもしれませんが、金額を追うと無理をしてどこかで破綻します。常に自分に余裕を持たせてデリバリーしてください。

まとめ

低収入を脱出したいと考えたときや、借金を返さなくてはいけないとき、UberEatsの配達員というのはとても魅力的な仕事です。特別なスキルは必要なく、運べば運ぶほど収入が上がり、1ヶ月に30万円以上稼ぐこともできます。

ただし、無理をして自分の疲労を考えずに運び続けると、いつか体を壊してしまいます。働きすぎが原因で、メンタルが壊れてしまうこともあります。自分で判断しなくてはいけないことも多いので、ストレスも溜まっていきます。

大事なのは継続していくことですので、体にも心にも負担を掛けすぎない範囲で行うということです。毎日休みなく働き続けられるくらいの負荷が理想です。手っ取り早く稼げますが、体を壊したら1円も稼げない仕事でもありますので、「無理は禁物」と呪文のように自分に言い聞かせて稼働しましょう。

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